1.2. FreeBSD へようこそ!

FreeBSD は、4.4BSD-Lite から派生したオペレーティングシステムで、 Intel (x86 および Itanium®), AMD64, Sun UltraSPARC® コンピュータに対応しています。 他のアーキテクチャに対する移植も進行中です。 FreeBSD の歴史や、 現在のリリースについても読むことができます。 プロジェクトへの何らかの貢献 (ソースコード、ハードウェア、 資金の提供など) について興味があれば、 FreeBSD への貢献をご覧ください。

1.2.1. FreeBSD で何ができるの?

FreeBSD には多くの注目すべき機能があります。 例を挙げれば以下のようになります:

  • 優先度を動的に調節する機能を備えることで アプリケーションとユーザとの間で円滑かつ公平な コンピュータ資源共有を実現し、 特に高い負荷にも耐えることができる堅牢さを備えた プリエンプティブマルチタスキング

  • 多くの人々が 1 つの FreeBSD システムをさまざまな目的で同時に使うことを可能にする マルチユーザ機能。 これは例えば、プリンタやテープデバイスといったシステムの周辺機器が、 そのシステムを利用する全てのユーザだけでなく ネットワーク経由においても自然な形で共有され、 さらに重要なシステム資源の使い過ぎを防ぐために 個々の資源に対する制限がユーザ単位、 グループ単位で設定できる、というようなことを意味しています。

  • SCTP や DHCP, NFS, NIS, PPP, SLIP, IPsec, IPv6 といった業界標準規格のサポートを含んだ堅固な TCP/IP ネットワーキング。これによって、FreeBSD マシンが商用サーバと同じように相互に運用でき、 NFS (リモートファイルアクセス) や、 電子メールサービスのような極めて重要な機能を提供します。 また、WWW や FTP, ルーティング、ファイアウォール (セキュリティ) サービスを用いてインターネットと接続できます。

  • アプリケーション (あるいはユーザ) がお互いに干渉できない ようにするメモリ保護機能。 アプリケーションがクラッシュしても、 どのような場合でも他のアプリケーションには影響を与えません。

  • 業界標準である X Window システム (X11R7) は、普通の VGA カードやモニタでグラフィカルユーザインタフェース (GUI) を提供し、すべてのソースコードも一緒に提供されます。

  • Linux や SCO, SVR4, BSDI, NetBSD 用に作られた多くのプログラムとの バイナリ互換性

  • 何千ものすぐに実行可能な アプリケーションが FreeBSD の portspackages コレクションで利用可能です。 ここに用意されているものはネットを探し回る必要がありません

  • インターネット上で入手可能な、 移植が容易な 何千ものアプリケーションを追加できます。FreeBSD は最も評判のよい商用の UNIX® システムとソースコードレベルで互換性があります。 このため、ほとんどのアプリケーションは、 もしあったとしてもほんの少しの変更でコンパイルすることができます。

  • デマンドページング仮想メモリ とそれに 付随の VM/buffer キャッシュ の設計は、 多くのメモリを要求するアプリケーションに対して 効率よくメモリを与えるようにする一方で、 他のユーザに対しても対話的な応答を維持します。

  • 複数の CPU を搭載したマシンにおける SMPのサポート。

  • 完全な CC++ の開発ツール。進んだ研究や開発のための多くの他の言語も ports や packages コレクションで提供されています。

  • システム全体のソースコードが提供されているので、 要求に合わせて環境を最大限に適合させることができます。 真のオープンシステムが利用できるのですから、 所有権のある解決方法に締めつけられ、 ベンダのなすがままになる必要はありません。

  • 膨大な量の オンラインドキュメント

  • もう書ききれません!

FreeBSD はカリフォルニア大学バークレイ校の Computer Systems Research Group (CSRG) による 4.4BSD-Lite リリースを基にしており、 BSD システムの開発の優れた伝統を守り続けています。 CSRG による素晴らしい活動に加えて、 FreeBSD プロジェクトは何千時間もの時間を注ぎ込んで、 実際の使用の場において最大の性能と信頼性を 発揮するためにシステムのチューニングをおこなっています。 多くの大企業が PC オペレーティングシステムの分野で 実現しようと奮闘しているそのような機能や性能、信頼性を FreeBSD は今すぐ提供できます!

あなたの思いつく限りのアプリケーションは、何でも FreeBSD で実行できます。ソフトウェア開発からファクトリオートメーション、 在庫制御から遠く離れた人工衛星のアンテナの方向調整まで; 商用 UNIX® 製品でできることは、FreeBSD でも十分にできるのです! また、FreeBSD は世界中の研究センターや大学によって開発される 文字通り何千もの高品質で、たいていはほとんど無料で利用できる アプリケーションによる恩恵を得ることができます。 商用のアプリケーションも提供されており、 日々増え続けています。

FreeBSD のソースコードは広く提供されているので、 システムも特別なアプリケーションやプロジェクトに合わせて、 いくらでもカスタマイズすることができます。 これは有名な商業ベンダから出ているほとんどのオペレーティング システムでは不可能なことです。以下に現在 FreeBSD を 使っている人々のアプリケーションの例をいくつか上げます:

  • インターネットサービス: FreeBSD に組み込まれている 頑強な TCP/IP ネットワーキング機能は次のようなさまざまな インターネットサービスの理想的なプラットフォームになります:

    • FTP サーバ

    • World Wide Web サーバ (標準、もしくは安全な [SSL])

    • IPv4 および IPv6 ルーティング

    • ファイアウォールと NAT (IP マスカレード) ゲートウェイ

    • 電子メールサーバ

    • USENET ニュースおよび電子掲示板システム

    • さらにいろいろ…

    FreeBSD を利用すれば、小規模で安価な 386 クラスの PC でも気軽に導入することができますし、 事業の成長に合わせてアップグレードした 4 つの Xeon プロセッサと RAID ストレージデバイスを備えたシステムでも、 全くそのまま使うことができるのです。

  • 教育: あなたは、計算機科学または関連分野の工学を専攻する学生さんですか? オペレーティングシステムやコンピュータアーキテクチャ、 ネットワークについて学習するなら、 実際に FreeBSD のソースコードを読んで、 それがどのように動作するのかを学ぶのが一番よい方法です。 また、無料で利用できる CAD や数学、 グラフィックデザインのパッケージがいくつもあるので、 コンピュータに関わる主要な目的が、 のことをすることにある方にも、 大いに役立ちます。

  • 研究: システム全体のソースコードが利用できるため、 FreeBSD はオペレーティングシステムの研究だけでなく、 計算機科学の他の部門においても優れたプラットフォームです。 自由に利用できる FreeBSD の特長は、オープンフォーラムで 議論される特別なライセンスの同意や制限について心配することなく、 離れたグループでもアイディアや開発の共有による共同研究を可能にします。

  • ネットワーキング: 新しいルータが必要? ネームサーバ (DNS) は? 内部のネットワークを人々から守るファイアウォールは? FreeBSD はすみに眠っている使われていない 386 や 486 の PC を簡単に 洗練されたパケットフィルタリング機能を持つ高級なルータに 変えることができます。

  • X Window ワークステーション: 自由に利用できる X11 サーバを使うことによって、 安価な X 端末として FreeBSD を使うこともできます。 X 端末とは違って FreeBSD は多くのアプリケーションをローカルに走らせることもでき、 中心のサーバの負荷を軽減することも可能です。 FreeBSD はディスクレスでもブート可能であり、 個々のワークステーションを安価で、 容易に管理することさえ可能にします。

  • ソフトウェア開発: 基本的な FreeBSD システムには、有名な GNU の C/C++ コンパイラやデバッガを含んだ完全な開発ツールがついてきます。

FreeBSD は、ソースとバイナリの両方とも、CD-ROM または anonymous FTP で入手可能です。 詳しくは 付録A FreeBSD の入手方法 をご覧ください。

1.2.2. FreeBSD はどこに使われていますか?

FreeBSD は、以下に代表されるような世界最大クラスの IT 会社のデバイスおよび製品のプラットフォームとして利用されています。

FreeBSD は、以下のサイトに代表されるような、 インターネット上で最大クラスのサイトでも利用されています。

また、この他にもあります。

本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。

FreeBSD に関する質問がある場合には、 ドキュメント を読んだ上で <questions@FreeBSD.org> まで (英語で) 連絡してください。

本文書に関する質問については、 <doc@FreeBSD.org> まで電子メールを (英語で) 送ってください。