5.6. X ディスプレイマネージャ

寄稿: Kingsley Seth [FAMILY Given].

Xorg は、 ログインセッションの管理に用いることのできる X ディスプレイマネージャ XDM を提供しています。XDM はどのディスプレイサーバに接続するかを選択でき、 ログイン名とパスワードの組み合わせなど認証情報を入力できるグラフィカルなインタフェースを提供しています。

この章では、FreeBSD 上での X ディスプレイマネージャの設定方法について説明します。 デスクトップ環境によっては、 各環境独自のグラフィカルログインマネージャを提供しています。 GNOME ディスプレイマネージャの設定方法については、「GNOME」 を参照してください。 また、KDE ディスプレイマネージャの設定方法については、「KDE」 を参照してください。

5.6.1. XDM の設定

XDM をインストールするには、 x11/xdm package または port を使ってください。 インストール後、コンピュータの起動時に、 XDM を起動するように設定するには、 /etc/ttys の以下のエントリを変更してください。

ttyv8	"/usr/local/bin/xdm -nodaemon"	xterm	off secure

off の部分を on に変更して、保存してください。 このエントリの ttyv8 は、 XDM が 9 番目の仮想端末で起動することを示しています。

XDM の設定用ディレクトリは /usr/local/lib/X11/xdm です。 このディレクトリには XDM の振る舞いや見た目を変更するために用いられるファイルや、 XDM の動作中にデスクトップを設定するためのスクリプトやプログラムがあります。 表5.1「XDM 設定ファイル」 には、 これらのフィアルの機能についてまとめられています。 これらのファイルの正確な文法や使用方法については、xdm(1) に記述されています。

表5.1 XDM 設定ファイル
ファイル説明
XaccessXDM に接続するためのプロトコルは X Display Manager Connection Protocol (XDMCP) と呼ばれます。 このファイルにはリモートのマシンからの XDMCP 接続をコントロールするためのルールセットが書かれます。 デフォルトでは、どのクライアントからの接続も拒否します。
Xresourcesこのファイルは、XDM ディスプレイの chooser およびログインスクリーンを設定します。 デフォルトの設定は、シンプルな長方形のログインウィンドウで、 コンピュータのホスト名がログインウィンドウの上部に大きなフォントで表示され、 その下に Login: および Password: のプロンプトが表示されます。 このファイルのフォーマットは Xorg のドキュメントで記述されている app-defaults ファイルのものと同じです。
Xserversこれは、chooser がログインの選択肢として提供するローカルおよびリモートのディスプレイの一覧です。
XsessionXDM でユーザのログイン時に実行されるデフォルトのセッションスクリプトです。 通常、各ユーザは ~/.xsession というカスタマイズしたセッションスクリプトを持っており、 こちらが優先されます。
Xsetup_*これらは chooser やログインインタフェースが表示される前に自動的に実行されるアプリケーションです。 それぞれのディスプレイに対して、Xsetup_* (* はローカルのディスプレイ番号) という名前のついたスクリプトがあります。 典型的な使い方は xconsole のようなバックグラウンドで動かすプログラムを一つか二つ起動することです。
xdm-configこのマシンで動いているすべてのディスプレイのグローバルな設定
xdm-errorsこのファイルにはサーバプログラムからのエラーが書き出されます。 XDM が起動しようとしているディスプレイがなんらかの理由でハングした場合、 このファイルのエラーメッセージを見てください。 これらのメッセージは各ユーザの ~/.xsession-errors ファイルにもセッション毎に書き出されます。
xdm-pid現在動いている XDM のプロセス ID

5.6.2. リモートアクセスの設定

デフォルトでは、XDM を使ってログインできるのは、同じシステムのユーザのみです。 あるディスプレイサーバに他のシステムのユーザが接続できるようにするためには、 アクセスコントロールのルールを編集し、 コネクションリスナを有効にする必要があります。

XDM が他のリモートコネクションを待ち受けるようにするためには、 xdm-configDisplayManager.requestPort 行を、行頭に ! を置くことでコメントアウトしてください。

! SECURITY: do not listen for XDMCP or Chooser requests
! Comment out this line if you want to manage X terminals with xdm
DisplayManager.requestPort:     0

変更点を保存して、XDM を再起動してください。リモートアクセスを制限するには、 /usr/local/lib/X11/xdm/Xaccess にある例を参考にしたり、詳細について xdm(1) を参照してください。

本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。

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