2.7. ディスク領域の割り当て

FreeBSD へディスク領域を割り当てるには 3 つの方法があります。 Guided によるパーティションの分割方法では、 ディスクパーティションを自動的に設定します。 一方 Manual によるパーティションの分割方法は、 高度な知識を持つユーザ向けで、 カスタマイズしたパーティションを作成できます。 3 つ目の方法として、シェルを利用し、gpart(8), fdisk(8), bsdlabel(8) のようなコマンドラインのプログラムを実行する方法があります。

図2.10 パーティションの分割に Guided と Manual のどちらを用いるかの選択
パーティションの分割に Guided と Manual のどちらを用いるかの選択

2.7.1. Guided によるパーティションの分割

複数のディスクが接続されている場合には、 FreeBSD をインストールするディスクを選択してください。

図2.11 複数のディスクから選択する
複数のディスクから選択する

ディスクのすべて、または一部を FreeBSD に割り当てます。 [ Entire Disk ] を選択すると、 一般的なパーティションレイアウトが作成されます。 [ Partition ] を選択すると、 ディスクの使用していない領域にパーティションレイアウトを作成します。

図2.12 Entire Disk または Partition の選択
Entire Disk または Partition の選択

パーティションのレイアウトを作成したら、 正しく作成できているかどうか注意深く確認してください。 間違いを発見したら、 [ Revert ] を選択して、 直前に作成したパーティションをリセットしてください。 また、[ Auto ] を選択すると、 自動的にもう一度 FreeBSD パーティションを作成します。 パーティションを手動で作成、変更、削除できます。 正しくパーティションを作成出来たら、 [ Finish ] を選択し、 インストールを進めてください。

図2.13 作成されたパーティションの確認
作成されたパーティションの確認

2.7.2. Manual によるパーティションの分割

Manual によるパーティションの分割では、 直接パーティションエディタが起動します。

図2.14 Manual によるパーティションの分割
Manual によるパーティションの分割

ドライブ (この例では ada0) を選び、 [ Create ] を選択すると、 partitioning scheme を選択するメニューが表示されます。

図2.15 手動でパーティションを作成する
手動でパーティションを作成する

PC 互換のコンピュータでは、通常 GPT によるパーティション分割が最も適切な選択となります。 GPT に対応していないような古い PC オペレーティングシステムでは、 MBR パーティションを使う必要があります。 他のパーティションスキームは、使うことがまれであったり、 古いコンピュータで用いられます。

表2.1 パーティションスキーム
省略形説明
APMApple パーティションマップ。 PowerPC® Macintosh® で使われます。
BSDMBR を用いない BSD ラベル。しばしば dangerously dedicated mode と呼ばれます。 bsdlabel(8) をご覧ください。
GPTGUID パーティションテーブル
MBRMaster Boot Record
PC98MBR の亜種。NEC PC-98 コンピュータで使われます。
VTOC8Volume Table Of Contents。 Sun SPARC64 および UltraSPARC コンピュータで使われます。

パーティションスキームを選択して作成した後で、 もう一度 [ Create ] を選択すると、 新しいパーティションが作成されます。

図2.16 手動でパーティションを作成する
手動でパーティションを作成する

標準の FreeBSD GPT のインストールでは、 少なくとも 3 つのパーティションが使われます。

標準的な FreeBSD GPT パーティション
  • freebsd-boot - FreeBSD ブートコード。

  • freebsd-ufs - FreeBSD UFS ファイルシステム。

  • freebsd-swap - FreeBSD スワップ空間。

他のパーティション形式に freebsd-zfs があります。 これは FreeBSD ZFS ファイルシステムを含めるためのものです。 The Z File System (ZFS) をご覧ください。 利用可能な GPT パーティションタイプについては、gpart(8) をご覧ください。

複数のファイルシステムのパーティションを使うことができます。 /, /var, /tmp そして /usr といった伝統的なパーティション分割のレイアウトを好む人もいます。 レイアウトの例が 例2.3「伝統的なファイルシステムのパーティションを作成する。」 にあります。

サイズを入力する際に、 K (キロバイト)、M (メガバイト)、 G (ギガバイト) といった通常の省略形を使用出来ます。

ヒント:

セクタを適切に配置することで、 最良のパフォーマンスを得ることができます。 また、パーティションサイズを 4K バイトの偶数倍にすると、 512 バイトまたは 4K バイトのセクタでドライブが配置しやすくなります。 一般的に、 4K の偶数倍の場所からパーティションが開始するように設定する簡単な方法は、 1M または 1G の偶数倍のパーティションサイズを用いることです。 ただし、例外があり、現在のところ freebsd-boot パーティションは、 ブートコードの制限により 512K 以下である必要があります。

ファイルシステムを持つパーティションでは、 マウントポイントが必要となります。 1 つの UFS パーティションだけを作成するのであれば、 マウントポイントは / となります。

同様に label の作成も必要です。 ラベルは作成したパーティションを認識するための名前です。 ドライブ名や番号は、 ドライブが別のコントローラやポートに接続されると変わることがありますが、 パーティションラベルは変わりません。 /etc/fstab のようなファイルの中で、 ドライブ名やパーティション番号ではなく、ラベルを参照することにより、 システムがハードウェアの変更に対して、より寛容になります。 GPT のラベルは、ディスクが接続されると /dev/gpt/ に現れます。他のパーティションスキームでは別のラベルとなり、 /dev/ 以下の異なるディレクトリにラベルが現れます。

ヒント:

同じ名前による衝突を避けるため、 すべてのファイルシステムに対し、一意的な名前使ってください。 コンピュータ名、使用、位置情報を表す単語をラベルに追加できます。 たとえば、研究室のコンピュータの UFS のルートパーティションを labroot または rootfs-lab とします。

例2.3 伝統的なファイルシステムのパーティションを作成する。

伝統的なパーティションレイアウト (/, /var, /tmp および /usr ディレクトリが各パーティションの別のファイルシステム) を作成するには、 GPT パーティションスキームを作成し、 その後、示されているようにパーティションを作成してください。 示されているパーティションサイズは 20G のディスク用です。 ディスクにより多くの容量があれば、swap または /var パーティションを大きく取ると良いでしょう。 ここで示されているラベルには、 example を意味する ex が付けられていますが、 実際には上で説明したように、 これとは別のユニークなラベルをつけてください。

FreeBSD の gptboot は、 デフォルトでは最初に見つかった UFS パーティションが、 / パーティションであることを前頭としています。

パーティションタイプサイズマウントポイントラベル
freebsd-boot512K  
freebsd-ufs2G/exrootfs
freebsd-swap4G exswap
freebsd-ufs2G/varexvarfs
freebsd-ufs1G/tmpextmpfs
freebsd-ufsデフォルト (ディスクの残りのすべての容量)/usrexusrfs

カスタムパーティション を作成したら [ Finish ] を選択して、 インストールを先に進んでください。

本文書、および他の文書は ftp://ftp.FreeBSD.org/pub/FreeBSD/doc/ からダウンロードできます。

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本文書に関する質問については、 <doc@FreeBSD.org> まで電子メールを (英語で) 送ってください。